オカメインコ
オカメインコ夫婦(A Couple of Cockatiel)
我が家のペットはオカメインコである。この夫婦は1981年に岐阜県で生まれた。♂が岐阜市金町のペットショップで、♀が大垣市のヤナゲンデパートで、何れも雛の時に我が家に引取られた。この写真は2001年(20歳)の時のものである。
オカメインコにのめり込んだ原因は、1980年4月に我が家が京都山科から岐阜県大垣市へ引っ越した時、お隣がオカメインコを飼っておられ、我が家もと思ったことがきっかけである。岐阜県は小鳥の取引が盛んな地域でペットショップでも色んな種類のインコ類を売っていた。
通常ペットショップで売っているオカメインコは、この夫婦が属するノーマル種(並オカメとか灰色オカメと呼ばれる)と、赤目でクリーム色をしたルチノー種(白オカメと呼ばれる)である。オーストラリアが原産地で野生は殆どがノーマル種らしい。白オカメの方がおとなしいということで最初は白オカメの雛から育てた。その内2羽、3羽となり、やっぱりグレーも欲しいとなって、1981年8月に滋賀県大津市へ転居した時は家中をオカメが飛び回るようになった。中には先天性異常の白オカメもいて早逝してしまい、1989年には白オカメの♀と、上記の灰色オカメ夫婦の3羽となっていた。
白オカメはルチノー種なのでノーマル種からメラニン色素が欠落している。他の動物のルチノー種と同じく性染色体劣性遺伝である。このためと思われるが、灰色のノーマル種に比べて平均寿命が短いようである。我が家の白オカメも現在の住居に移って6年目の1995年に15歳で他界した。
しかし当時はオカメインコの寿命はこんなものだろうと思っていたので、灰色夫婦も長くても20年くらいかなあと思っていたら、とんでもない認識不足であった。20歳を過ぎてもお互いに益々元気。家の中を飛び回り自分の興味ある場所を覚えては彼らのメモリーのお気に入りに入れる。♀の方が意思がはっきりしていて好奇心旺盛で、明らかに婦唱夫随のカップルであった。鳥でもこんなに個性が違うのだと改めて認識させられた。
2002年12月に婦唱夫随に甘えていた♂に大事件が起きた。ヤナゲンこと♀のゲンちゃんが他界したのである。急に飛翔力が落ち、餌を食べなくなって1週間くらいで永眠した。享年21歳。残されたヤモメオカメの行動が心配されたが、日が経つとともに彼の個性が発揮されて来た。彼は無類のIT機器好きであった。パソコンのキーボードはもとより、携帯電話やテレビのリモコンのボタンに痛く関心を示す。あのカチカチというボタンを押す音に合わせてグジュグジュグジュグジュ口ずさむのである。
しかし彼も寄る年波には流石に勝てなくなって来たようだ。鳥籠からは出せ出せと喚くのに、出してやると膝の上にじっとして居眠りを始める。それを見ている人間のほうも、いつのまにか居眠りをするという平和なひと時になる。今22歳。来年は23歳になる。いつお隠れになってもおかしくない年らしいが、まあ長生きしろよな。
<続き>
2007.10.20にこの続きをアップしました。
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